かざもりのブログ

住んでいる福岡のこと、身の回りのこと、役立つ情報等を発信します

博多と福岡の微妙な関係ー博多花丸・大吉は「博多の人」か?

博多と福岡の微妙な関係 

f:id:kazamori:20191019075329j:plain

博多花丸大吉 吉本興業株式会社

[目次]

 問題の所在

 博多花丸大吉は、「博多の人」か?の質問の趣旨は出身地あるいは出生地を聞いているのです。博多花丸さんは福岡市早良区出身なので、「博多の人」ではなく、「福岡の人」です。博多大吉さんは福岡県古賀市出身なので「博多の人」ではなく「古賀の人」です。ただ、博多花丸大吉は芸名なのですが、「福岡花丸大吉」ではインパクトがないですね。では、生粋の「博多の人」は誰かといいますと日本喜劇人協会会長の小松政夫さんです。

f:id:kazamori:20191019104110p:plain

小松政夫 小松政夫オフィシャルサイト

小松政夫さんは、博多区上川端出身で自宅が櫛田神社の前なので博多の仲間に自慢してたようです。

櫛田神社についてはこちらの記事をお読み下さい。 

www.kazamoriblog.com

 2015年9月放送のブラタモリ博多編桑子真帆アナウンサーが案内役の人から「博多と福岡の違いって分かりますか?」と聞かれて、「博多は博多というエリア、福岡は福岡県」と答えてました。おそらく福岡県外の人は大部分が桑子アナと同じように答えると思いますが、福岡には福岡というエリアがあります。ただ、博多という言葉がいろんな使われ方をしているので福岡という言葉と微妙な関係になっていると思います。

f:id:kazamori:20191019144334j:plain

ブラタモリ 博多編 www4.nhk.or.jp

「 博多」という言葉の曖昧・多義性

現在「博多」と「福岡」は、特に福岡県以外では同じ地域として認識されることが多く、福岡市やその郊外のことを「博多」と呼びかえることも少なくないです。「博多」という言葉を用いた場合、その言葉が示す範囲には曖昧・多義性があり、人により差異はあるものの、概ね以下のような類型で用いられます。

「博多」の定義(狭い範囲から列挙)

  •  博多駅周辺:JRの代表駅かつ、福岡市地下鉄の中心である同駅周辺に広がる商業地区及び繁華街。
  • 博多部:博多区北西部の博多川(那珂川分流)と御笠川に挟まれた、旧来の町人町に該当する地域。
  • 博多部周辺:博多部に博多駅周辺・キャナルシティ博多周辺・博多埠頭および中央埠頭・御笠川対岸の千代地区などを含めた博多区内の地域。冒頭の「博多花丸大吉は博多の人か?」の「博多」はこの意味で使ってます。
  • 博多区:福岡市の行政区の一つ。
  • 博多湾沿岸地域:黒田入国以前の、古代から中世のおける文献上の参照に多い。
  • 福岡市:時に「博多市」と誤称される事もある。
  • 福岡市都市圏:春日市・大野城市・那珂川市・志免町・新宮町・糸島市など福岡市郊外も含めた呼称。

  参照:Wikipedia 博多   

 地図上の赤線で囲っている所が博多区です。+をクリックすると地図が拡大します。

  博多・福岡の沿革

博多

歴史的にみて「博多」の地名は「福岡」の地名より古いです。博多は元来、九州全体を統括する役所の「大宰府」の外港として機能しました。起源は7世紀まで遡ります。中世には商港として栄えました。古来の博多は現在の博多区より狭く、およそ那珂川と御笠川の範囲に限定されます。

戦国時代に入るまでは日本最大の貿易都市でした。現在、「古代の博多」の場所で土木・建築工事を行なうと、陶器などの遺物が発掘されてます。また、歴史ある建物が各所にあり、代表的な建物としては8世紀から既に勧請されていた櫛田神社や『日本最初之禅窟』臨済宗の聖福寺などがあります。

f:id:kazamori:20191010060317j:plain

櫛田神社 ja.wikipedia.org

f:id:kazamori:20191020180453j:plain

聖福寺 ja.wikipedia.org
福岡

博多は戦国時代に入り戦禍によって荒廃した後に、豊臣秀吉が町割りを整えて復興します。この後に黒田氏が入部して現在の舞鶴公園の位置に福岡城を築城します。この周辺に城下町が建設されて、「福岡」の町が形成されます。「福岡」という地名は黒田氏発祥の地である備前国福岡(現在の岡山県)にちなんで付けられました。以降、福岡は福岡城を中心とした武士の町、博多は商売をする商人の町としてとして知られるようになります。

f:id:kazamori:20191021065615j:plain

福岡城跡 下之橋御門と(伝)潮見櫓 yokanavi.com

 現在の博多と福岡

 現在の博多エリアを代表するのが、近年大規模な都市開発で急速に発展した博多駅周辺です。JR博多シティ(駅ビル)内に入る博多阪急を中心に様々な店舗があり、またオフィス街としても有名になってます。

これに対して福岡エリアを代表するのが渡辺通りを中心とする天神です。渡辺通りの地下に伸びる天神地下街を基調としてパルコ・大丸などの百貨店が林立し、人通りが絶えません。両エリアは少し離れてますが、地下鉄で6分位、バスで9~15分位で行き来できます。

f:id:kazamori:20191021092421j:plain

博多駅 realfukuokaestate.jp

博多駅は夜景も綺麗ですね!

 

f:id:kazamori:20191021105639j:plain

天神地下街 travel mynavi.jp

 今も天神にあるライブハウス「照和」は井上陽水、チューリップ、甲斐バンド、長淵剛等の多くのアーティストを生み出しました。

まとめ

「博多」、「福岡」はそれぞれ成り立ちが違うエリアである。「博多」という言葉は曖昧・多義的な言葉である。これからも両エリアともに魅力的なエリアになっていくでしょう。